望遠レンズがお留守番要員になっていませんか?
私はカメラを買う前、望遠レンズはいらないと思ってました。主に撮りたいのは人や風景だし使う機会ないだろうなって。
買った理由はひとつ。望遠レンズが付いたセットの方がお得だったから。
そんなオマケ的な扱いの望遠レンズですが、使い始めると超楽しいんです。ただ便利なだけじゃない。3つの効果を使いこなしてステキな写真を撮っちゃいましょう!
望遠レンズを使いこなすための3つの効果
望遠レンズを使うなら知っておきたい効果が3つあります。まずは簡単に説明します。
遠くのものを大きく撮影 <引き寄せ効果>
名前は知らなくても直感的に使っていると思います。要は大きく写るよ!ってことです。
別名は切り取り効果とも言います。写真の一部分を強調のために切り取ることを切り取り効果と呼んでいる場合もありますが、基本的には大きく写るってことで問題ないです。
遠近感をギュっと縮める <圧縮効果>
圧縮効果というのは異なる被写体の距離が近付いて見える効果です。
圧縮効果自体は望遠レンズによる効果ではありません。窓の外から遠くを見てもらうとわかりますが、遠くのものはそれぞれの距離が近付いて見えます。望遠レンズは圧縮効果が強く出ている部分を切り取ることで効果的に表現することが出来ます。
参考:望遠レンズで遠近感を消し去る不思議な魔法「圧縮効果」を使いこなす
被写体を浮き上がらせる <ボケ効果>
背景をぼかして被写体を浮き上がらせた写真に憧れて一眼レフカメラを始める方は多いと思います。
そのボケ効果を強く出せるのが望遠レンズの強みです。
参考:一眼レフカメラのキットレンズで背景がぼけた写真を撮る4つのポイントと1つのおまけ
望遠レンズを使った作例
効果がわかったところで、実際にどういった状況で使うのか、どんな写真が撮れるのかを見ていきましょう。
※写真の下の参考リンクは写真掲載時の元記事です。
1.物理的に近づけない被写体を撮る
引き寄せ効果を利用した写真です。
この写真に写った睡蓮は、池の中に咲いているため、直接近付くことが出来ません。撮影時には対岸に寝そべってぐぐぐっと寄せています。
参考:悲しい恋の歌の舞台、越前の里・味真野苑で初夏の花々を撮影。
2.野生動物などの近付くと逃げる被写体を撮る
こちらも引き寄せ効果を利用した写真。
鳥に限らず野生の動物たちは人馴れしていないので、こちらから近付きすぎると逃げてしまいます。そんなときは望遠レンズで遠くから撮りましょう。
3.近くのものを大きく写してボケを大きく
あえて近くのものを望遠レンズで撮ることで、背景を大きくぼかしています。背景を大きくぼかすことで花の存在感が引き立ちます。
ごちゃごちゃした背景を整理するのにも使えるテクニックです。
参考:小雨の花博記念公園で桜を撮影。悪天候・夜間の高感度撮影はノイズに注意。
4.背景と被写体の距離を縮めて撮る
圧縮効果を使った作例です。
背景を圧縮することで、五重塔が女性たちのすぐそばにあるかのように見えます。
背景と被写体の距離を縮めて撮る写真は、望遠レンズを使うなら押さえておきたい鉄板テクニックの一つです。
参考:【イベントレポート】第2回あめさんぽは奈良!鹿、鹿、鹿!!
5.人ごみの多さを強調して撮る
こちらも圧縮効果を使った写真。
圧縮効果で歩いている人たちの距離がぐっと詰まるので、賑わっている雰囲気を強調することができます。
参考:【イベントレポート】第2回あめさんぽは奈良!鹿、鹿、鹿!!
6.大きな建物を正面から撮る
お城のような大きな建物は建物全体を1枚に収めておきたいもの。こういった全体を正面から撮るには望遠レンズはなくてはならないものです。
理由は簡単で、建物に近付くと下からの仰望写真になってしまうから。
こちらは近付いて広角レンズで撮った写真です。これはこれでかっこいいんですけどね。
参考:熊本城を撮ってきた!押さえておきたい撮影スポットを紹介します
7.手前の柵をぼかして消す
かわいいですね。この鳥はワライカワセミです。天王寺動物園で撮影したものです。
動物園では鳥に限らず、手前に金網が設置されていることが多々あります。そんなときは金網にレンズを近付けて思いっきり望遠側にすることで、手前の網をぼかしてしまいます。
ボケ効果と引き寄せ効果を組み合わせた、望遠レンズならではのテクニックです。
参考:天王寺動物園でプチ撮影会。動物園は望遠レンズが相性抜群!
今回のまとめ
望遠レンズの効果と作例を見てもらいましたが、個人的に望遠レンズがもっとも効果的だと思う場面での作例を載せていません。
望遠レンズの最大の効果。
それは「自然な表情が撮れる」ということ。
特に子どもはカメラを向けると表情が硬くなりがちです。しかし、望遠レンズであれば遠くから撮れるので、柔らかい自然な表情を撮ることができます。
本当は公開したい写真がいくつもあるんですが、お見せできないのが残念です。
それではステキなカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。