そんな高いカメラ買わなくてもスマホで十分。最近はスマホカメラの性能も上がっていますし、その気持ちもわかります。スマホカメラにはスマホカメラのいいところがありますからね。
でも、一眼レフカメラだとスマホでは撮れない写真が撮れるんです。でなきゃ誰も高いお金を出して一眼レフカメラなんて買いません。
私が持っているのは一眼レフカメラの中でもエントリークラスと呼ばれるものです。入門用で機種も古く、比較的安価な上、最新機種にくらべると性能もよくありません。そんなカメラでも一眼レフカメラです。
今まで撮ってきた写真から、一眼レフカメラならこんな素敵な写真が撮れるんだよっていうのをご紹介したいと思います。
作例について
作例として掲載している写真はRAWで撮りLightroomで現像処理を行っています。また一部作例はPhotoshop等による合成写真もございます。あらかじめご了承ください。
もくじ
遠くにある被写体を撮る
クレーターまで写る月
クレーターまでくっきりと写る月。一眼レフカメラを購入して最初に撮ってみたかった被写体のひとつです。
思いっきりトリミング+RAW現像をしていますが、iPhone5sではトリミングをしようが、写真を加工しようが、こんなきれいには撮れません。
この写真もエントリークラスの一眼レフカメラとそのキットレンズで撮っています。言葉を変えましょう。
一眼レフカメラなら一番安いものとおまけのレンズでこんな写真が誰でも撮れます。
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きれいな背景ぼけを撮る
背景が大きくボケた写真
一眼レフカメラの魅力はやはりこのきれいな背景ぼけでしょう。
被写界深度を浅くし、被写体を際立たせる背景ぼけ。海外では「bokeh」と呼ばれる日本発祥の技術です。
アプリを使えば擬似的に背景をぼかすことは出来るのかもしれません。それでもきれいに背景のぼけた写真を撮りたいがために一眼レフカメラを購入する人がいます。ええ、私です。
作例は息子です。かわいいでしょ。初心者でもこんな写真が撮れるのが一眼レフのすごいところです。
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夜景を撮る
夜景(長時間露光)
暗い夜景も一眼レフカメラならくっきりと写しだしてくれます。
先ほどの写真は被写界深度を浅くしてぼけを目立たせましたが、もちろんこの写真のように細部までピントが合った写真だって撮れます。
この作例は三脚を使った長時間露光での撮影後、RAW現像で思いっきり加工してます。加工しているというと良く思われない方がいることはわかっています。
加工してきれいに仕上げるためにはきれいな素材が必要です。
- ピントが合っていない
- ぶれている
- 大量にノイズが乗っている
夜、スマホで撮影した写真あるあるです。ある程度は修正することが出来ますが、最初からきれいな素材を使った方が仕上がりは絶対に上です。
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星空(長時間露光+比較明合成)
長時間露光で流れる星々。作例はちょっと雲が入っちゃいました。(右下の白いもやっとした線が雲です)
一眼レフと三脚を使えばこんな写真も撮れます。この作例はシャッタースピードを15秒に設定し、約15分間(60枚)撮り続けたものを比較明合成という方法で合成しました。
というと難しく感じるかもしれませんが、初心者の私が撮れたんだから大丈夫。きっと撮れます!
天の川(高感度撮影+長時間露光)
一眼レフカメラなら天の川だって撮ることができます。
上の写真のように流れる星空もいいですが、この写真のようにピタッと止まった写真(厳密には拡大すると少し流れています)も気持ちがいいものです。
天の川の撮影は星の撮影の中では少し難易度が上がりますが、一番大切なのは場所選びです。きれいに天の川が見える場所で落ち着いて撮影すれば必ず撮れるはずです。
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これから星を撮りたいと思う君に。星の撮り方で一番大事なポイントは場所選びです。
星空を撮る。 これはとても難しいことだと思われているけど、ただ星を撮るだけであればそんなに難しくはありません。 機械の設 ...
また、この作例では魚眼レンズという特殊なレンズを使っていますが、エントリー機についてくるキットレンズでも天の川を撮ることは十分可能です。
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蛍(高感度撮影+長時間露光+比較明合成)
真っ暗闇のなか淡い光を放つホタル。この写真はカメラを購入して半年でゲンジボタルの撮影に挑戦したときのものです。
幻想的なこの風景はiPhone5Sでは絶対に撮れません。暗すぎてほぼ何も写りません。
実際、肉眼でも「あの辺に川があるなぁ」「あ、今そこで光ったね」ぐらいしか見えません。それぐらい真っ暗です。
そこで「高感度撮影+長時間露光+比較明合成」の出番です。こういう肉眼では見れない世界を写真にできることも一眼レフカメラの強みです。
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花火(長時間露光+比較明合成)
夏の夜空を彩る花火。素敵ですよね。でも、スマホで撮ろうとしてもなかなかうまくいかない経験をした人は多いと思います。
そんな花火も一眼レフカメラだと割と簡単に撮ることができます。用意するものは三脚とレリーズ(シャッターボタン)ですね。レリーズボタンはなくても撮れますが、あった方がなにかと便利です。
作例は複数枚の写真を比較明合成しています。
望遠レンズがあれば離れたところから撮れるので、人混みが苦手な人にもおすすめな夏の被写体です。
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被写体にグッと寄った写真
昆虫(マクロレンズ)
ちょっとピントが甘いですが、花の蜜を吸う昆虫をマクロレンズで撮りました。
これも肉眼では捉えられない瞬間だと思います。
一眼レフカメラは撮りたいものや撮りたい画にあわせてレンズを交換できるのが魅力です。月が撮りたければ望遠レンズを、星を撮りたければ明るいレンズを、昆虫をアップで撮りたければマクロレンズを。
こうやって撮りたいものを一枚の写真に表現できるのが一眼レフカメラの醍醐味なんですよね。
今回のまとめ
風景写真やスナップ写真をブログで表示するぐらいであれば、一眼レフでもスマホでもそれほど明確な差はありません。
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でもスマホのカメラには限界があります。スマホでは撮れない世界も一眼レフなら写しだしてくれます。冒頭でも書きましたが、そうじゃなかったら高いお金を出して一眼レフなんて誰も買わないです。
さぁ、一眼レフカメラでその瞬間を切り取ってみませんか?
それではステキなカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。