噂は以前からありましたが、ついに公式に発表されました。Twitterもブログもカメラ界は大いに盛り上がっております!
何が?あれですよ、アレ!キヤノンの50mm単焦点レンズです!
すでに各所で散々話題になっていますが、私も大変気になっているレンズなので書いていきたいと思います。
EF50mm F1.8 STM の進化したポイント
EF50mm F1.8 II から正統進化を遂げた新レンズ「EF50mm F1.8 STM」。その進化したポイントを解説します。
EF50mm F1.8 II の商品レビューを先に読んでいただくと違いがわかりやすいかもしれません。
参考:「EF50mm F1.8 II」レビュー。Canonの撒き餌レンズはコストパフォーマンス抜群!
STM(ステッピングモーター)機構搭載!
EF50mm F1.8 II のオートフォーカスはジーコジーコとかなりメカニカルな音を伴い、正直ピント合わせも遅いです。味があるっちゃあるんですが、やっぱり早いに越したことはないですよね!
新しいEF50mm F1.8 STM は製品名の最後に書かれたとおり、STMという機構を搭載しました。
STMはステッピングモーターの略称で、電気信号の力でフォーカスリングを制御します。静かで正確な上、小型化できるというメリットがあります。
ちなみにSTMにはギアタイプとリードスクリュータイプがありますが、EF50mm F1.8 STMにはギアタイプが搭載される模様。また、AF後にマニュアルで微調整が出来るフルタイムマニュアルフォーカスにも対応しています。
実物を見たわけではないですが、以前のレンズより静かで早いのは間違いなし。これだけでもかなり食指が動きますねー。
絞り羽根が5枚→7枚に!!
あかーん!これあかんやつやーー!(いい意味で)
すいません、取り乱しました。難しい話は置いておいて超ザックリ言うと、ボケの描写が変わります。光をぼかしたときに撮れる丸いボケ(丸ボケとか玉ボケとか呼ばれる)がちゃんと丸くなるんです。
今までのEF50mm F1.8 II は丸ボケを撮ったときに五角形になっちゃうんですね。これがより滑らかになり、さらにステキな写真が撮れちゃうっていう寸法です。
比較画像を出したかったんですが、EF50mm F1.8 IIで撮った写真に丸ボケが写ってるのがありませんでした…。すいません!
最短撮影距離が10cm短く!
EF50mm F1.8 IIの最短撮影距離は45cm。そして新レンズは35cm!この10cmは大きい!小さいけど大きい!
今までよりも被写体にぐっと一歩寄れるイメージです。
私の使い方だと、小さな花を撮るときに威力を発揮しそう。もうちょっと寄りたいけど…と思うことも多かったので、こういう進化は本当に嬉しい。
全体的におもちゃ感が消えた!
EF50mm F1.8 IIは価格を考えたら本当に素晴らしいレンズです。
ただ価格を追求するため、マウント部(カメラとレンズをつなぐ場所)まで含めてプラスチック製でした。これがちょっと微妙だったんですよね。落としたら簡単に割れそうな感じ。
新レンズはマウント部に金属を使用し、外装は梨地塗装に。今までよりも高級感…というほどでもないですが、少なくともおもちゃ感はなくなりました。
その分重量は30gだけ重くなってしまいましたが、丈夫でかっこよくなったんだし良しとしましょう。
EF50mm F1.8 STM は買いか?
メーカー希望小売価格は19,500円(税別)
EF50mm F1.8 II が実売価格で1万円を切っていただけに、新レンズのお値段が気になります。
メーカー希望小売価格は19,500円(税別)。2015年5月13日調査時のAmazon価格は16,092円。まだ予約受付中の段階なので、今後どの程度で落ち着くかわかりませんが、現状ではかなり値上がりしてしまった印象。
もうちょっと下がってくれたらなぁというのが正直な感想。せめて1万円台前半。ここまで下がれば間違いなく買いでしょう。
EF50mm F1.8 II はどうなる?
TwitterのTLに在庫限りで無くなるというツイートが流れていましたが、公式サイトでも生産終了品リストに移動していました。
それを受けてか、前回調査時(2015年4月1日)から若干値上がりしています。買うなら今が最後かもしれません。(*)
撒き餌レンズと蔑まれながらも、みんなに愛され続けたEF50mm F1.8 II。
25年間本当にお疲れ様でした。
(*)【2017年5月追記】現在は新モデルが値下がりし、旧モデルとの価格差は小さくなっています。買うなら新モデルをおすすめします。
フィルター径が変更されたので注意
EF50mm F1.8 IIはフィルター径が52mmでしたが、EF50mm F1.8 STMは49mmに変更になっています。
レンズ保護フィルターなどの各種フィルターは流用できないのでご注意を。
今回のまとめ
キヤノンが誇るコストパフォーマンス抜群の標準単焦点レンズ「EF50mm F1.8 II」が消えてしまうのは本当に残念です。
25年間もリニューアルされなかったということは、それだけ素晴らしいレンズという証明。新レンズ「EF50mm F1.8 STM」も25年後に同じように評価される素晴らしいレンズであってほしいと願っています。
それではステキなカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。