Canonにはコストパフォーマンズが抜群に高いレンズがあります。それが「EF50mm F1.8 II」です。このレンズがあるからCanonの一眼レフを選んだという人もいるほどです。
そんなレンズをお借りすることができたので、京都で試し撮りをしてきました。
作例を記事の最後に載せています。初心者の使用感とかいらない!って方は一気に飛ばして作例だけでもご覧ください。
EF50mm F1.8 II の特徴と使用感
低価格!
画角がどうとか、F値がどうとか、言いたいことはたくさんありますが、まずは何よりもお値段です。
1万円でお釣りが来ます。
記事執筆時の価格調査ではAmazonで9,000円。価格.comの最安値が8,997円となっています。
EF50mm F1.8 II はこの価格にも関わらず、フルサイズ機にも対応。入門用としてAPS-C機を購入した人もフルサイズ機への移行時にそのまま使用することが出来るので資産がムダにならない点もポイントが高いです。
めちゃくちゃ明るいからよくボケる!
F値1.8と大変明るいレンズです。ボケが好き!単焦点レンズが好き!という方にぴったり。
普段よく使っている「EF-S24mm F2.8 STM」もF値2.8と明るいレンズなんですが、ボケやすさは「EF50mm F1.8 II」が上を行きます。
F値が小さく明るいだけでなく、24mmと比較すると焦点距離が長くなっています。背景がボケた写真が撮りたいという方に、ぜひ一度使ってみて欲しいレンズです。
参考:「EF-S24mm F2.8 STM」を購入!Kiss X7と相性抜群の単焦点レンズレビュー
軽い!
レンズ重量は130g(公式発表値)。EOS Kiss X7と組み合わせれば約500gと一眼レフとは思えない軽さになります。
その分見た目は若干おもちゃっぽいというか安っぽい感じがします。
でも写りは抜群。見た目からは想像できないキレイな写真が撮れます。
焦点距離50mmはAPS-C機だと中望遠
焦点距離が50mmのレンズは標準レンズと呼ばれますが、それは35mm換算での話。APS-C機でこのレンズを使うと焦点距離は80mm相当になり、中望遠に属します。
APS-C機で使用すると、思ってた以上に画角は狭いです。室内など被写体との距離が取れない場合は使いにくいと感じるかもしれません。
屋外でポートレートを撮るにはちょうどいい画角だと感じました。顔出しOKなモデルさんがいないので伝えにくいですが、自然な表情を捉えやすい画角です。
発売から25年
このレンズの唯一の欠点が「古い」ということ。発売は1990年。25年も前のレンズです。
最近のレンズと比べるとAFが遅く、音も大きいです。具体的には「ジーコ、ジーコ」とか「ガガガッ」っとメカニカルな音がします。
それでも25年変わることなく販売され続けているというのは、それだけファンが多いということの裏返しでもあります。 愛されレンズってわけです。
(追記)2015年5月11日に後継レンズが発表されました。
参考:EF50mm F1.8 STMがついに登場!最強の撒き餌レンズが四半世紀ぶりにリニューアル!
EF50mm F1.8 II で撮った写真
画像をクリックすると拡大します。
今回のまとめ
すべて絞り開放(F1.8)で撮影しました。見てのとおり、かなりボケます。特に被写体が近いとピントを合わせるのが大変かも。
とにかく面白いぐらいボケるんですが、ピントがあったところはちゃんとシャキっと写ります。1万円を切るレンズでここまで写るとは思ってなかったです。
1万円でこんな写真が撮れる5万円・10万円のレンズだったら、もっとすごい写真が撮れるんじゃ?
こう考え始めたら、完全に沼に誘い込まれています。撒き餌レンズおそるべし。
でも冗談抜きに価格以上の価値があるレンズです。初めての単焦点レンズとしておすすめされている理由がわかった気がします。
それではよいカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。