福井は星がきれいな町です。
どれぐらいきれいかというと、過去には環境省の実施する「全国星空継続観察」で2年連続1位になったぐらいです。
そういえば初めて大阪に住んだ頃は星があまりにも少なくて寂しくなったことを思い出しました。
そんな福井に住んでいるんです。いっちょ天の川ってやつを撮影してやろうじゃないかと。意気込んで行って来ました。
大野市・福井県自然保護センター
「福井県自然保護センター」は六呂師高原の一角にあります。『身近な自然から宇宙まで』をテーマに自然保護の普及活動を行っている施設です。
この自然保護センターに「観察棟」という一見するとUFOをモチーフにしたの?というような建物があります。
ここでは1Fにプラネタリウム、2Fに野外観察室、そして3Fには天体観測室があります。
天体観測室には口径80cmの反射望遠鏡や口径20cmの屈折望遠鏡があり、一年を通して季節の天体を観測することができます。
天の川初挑戦は惨敗
現地について、最初の感想です。
「星、多すぎ。」
夏の星座は割と好きで、夏の大三角形ぐらいすぐわかるし…と思っていたのに、あまりの星の多さにどの方角かすらわかりません。北斗七星もわかりません。
そんな中で星座アプリを立ち上げ夏の大三角形をなんとか見つけ、カメラを向けました。
iPhoneの画面を見ていたから目が光にやられてあんまり星が見えなくなっちゃったのかな?って思ってたんですが、雲…出てました。
カメラのセッティングをしている間に出てきたようです。着いたときはあんなに晴れてたのに…。
方角を変えます。
今度はさそり座の方です。写真の左側に天の川が写っています。
でも雲はあるし、光害もあるしで今ひとつ…。
初めての天の川撮影は惨敗に終わりました。
2回目の出陣は事前準備をしたのに…
失敗とはいえ一度行ったことで、ある程度撮影の勝手がわかりました。
2回目はGPVで直前まで雲の様子を予測し、月の入り時刻も調べてから向かいました。
キットレンズでも天の川は写りました。
ただ…ピンボケだーーーー!!!
なぜちゃんと現地で確認しなかったのか。
ピントを合わせたときに失敗していたようで最初の1枚からレンズを交換する前の最後の1枚まで全部ピンボケ。キットレンズでも撮れるって記事を書きたかったのに!
キットレンズよりも明るい開放F値2.8ということでシャッタースピードを30秒→20秒にしています。
F値2.8というのは正義ですね。ちゃんと天の川も写ってよかったです。
3度目の正直
どうしてもキットレンズで天の川を撮りたかったので、三度行ってきました。
ちょっと雲が出ていましたが、画角から雲が外れたところでパシャリ。
撮れた!撮れました!
キットレンズでも天の川がしっかり写りました!!
もちろんより明るいレンズや、高感度に強いカメラ、赤道儀などの専門機材を使えばもっときれいに写るのは間違いないんですけど、入門用のカメラとレンズでこれだけ撮れたということに感動です。
しかもこれ、もう4年以上前に発売されたカメラですからね。最新機材ならもっと楽にキレイに撮れるんじゃないでしょうか。
今回のまとめ
24mm(35mm換算:38mm)だと夏の大三角形がギリギリ収まるぐらいの画角。もっと広角寄りのレンズが欲しくなりました。
(2017.05.25追記)魚眼レンズを買っちゃいました。
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久しぶりにレンズを購入しました。「SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM」という魚眼レンズで ...
それはさておき、今回のテーマだったキットレンズで天の川は撮れるのかということについては「撮れる!」という結論になりました。
何回も撮りに行って学んだことをまとめておいたので、星を撮ってみたいという方はぜひ一度読んでみてください。
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それではステキなカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。