毎日暑いですね。それでも日が暮れる時刻が少しずつ早くなり、暦の上でも秋になったんだなぁと実感しています。
以前、田植えの見学を記事にしました。
参考:福井県自慢の米『華越前』の田植えを見学。秋の収穫が待ち遠しい。
華越前は早稲(わせ)といって少し早く収穫されるお米です。県内でも初出荷が始まったとニュースになっていました。
うちの周辺でも稲刈りが始まっていたので、ちょっと写真を撮りに行ってきました。
不思議なご縁で県内で有数の米生産者である「ファームビレッジタナカ」の田中副代表にも取材させてもらえたので僭越ながらご紹介させていただきます。
田園風景と米の収穫
実家から妻の家に向かう途中の道は道のりの半分以上がずーっと農道で、周りはだいたい田んぼです。
車を走らせていたら稲刈りしているご夫婦がいらっしゃったので声をかけて写真を撮らせていただきました。
稲刈りの様子
お米を収穫する機械はコンバインと言います。このコンバイン、結構いいお値段だそうで、購入すると500万円ぐらいだとか。
田植えの時の農家さんも言っていましたが、農機具の費用が高いわりに年に数日しか使わないからコストパフォーマンスが悪いですよね。
刈り取ったお米はトラックの荷台にザーッと詰めていきます。農家さんによっては軽トラに袋を載せてたりと、この辺はマチマチっぽいです。
結構な音とともにお米だけがどんどん出てきます。
田んぼの四隅はコンバインが入れないので、手で刈ります。空いた時間に刈り取って路肩に並べておき、あとでコンバインに手で入れていきます。
今回お話を聞いた農家さんは70代だとか。お元気な方で、話を聞いていたら私の家の結構近く(小学校の学区内)に住んでる方でしたw
この方から紹介してもらい、収穫したお米を製品にしている会社にお邪魔してきました。
収穫したお米が製品になるまで
お邪魔したのはファームビレッジタナカさん。
突然押し掛けたにも関わらず、副代表の田中さんは快く写真撮影の許可をくれた上、機械の説明もしてくださいました。
まず、乾燥機でお米を乾燥させます。
収穫時のお米の水分量は約25%。それを一晩かけて15%まで落とします。こうすることでお米の保存ができるようになるんです。
乾燥したお米はもみ殻が付いた状態で次の機械に送られていきます。
登場したのは超巨大な複合機械。やってることを簡単に箇条書きにしてみます。
- もみ殻を落とし、小石やごみなどと一緒に排出
- 大きさを選別し、小さすぎるお米や割れたお米は排出
- 色を選別し、色の悪いお米は排出 ←ここ重要
色の選別をしているのが写真右上の部分なんですが、これがかなり高額なんだとか。持っている農家さんもほとんどいないそうです。
ちょっと調べてみましたが、超すごいってことしかわかりませんでした。
公式:エレガンテ:色彩選別機セットシステム | 金子農機株式会社
上が選別前のお米です。粒は不揃いで、色も黒ずんでいたり緑だったりというお米が混じっているのがわかります。
選別を終えて出荷される商品がこちら。粒はそろい、色も見事でおいしそうなお米です。
近くに寄るとより一層粒の揃い具合が引き立ちます。
小さくて商品にならないお米は「網下米」と呼ばれます。
網下米はお酒の原料米に使われたり、米粉として使われたりします。うんうん、ムダがなくて素晴らしいですねー。
今回のまとめ
田植えの撮影をしているときも思いましたが、毎日食べているのにお米がどうやって作られているかは案外知らないものです。
参考:福井県自慢の米『華越前』の田植えを見学。秋の収穫が待ち遠しい。
あと農家さんは基本いい人。急な声かけにもいろいろ教えてくれたりとても親切です。
今回お話を伺ったビレッジファームタナカさんでは収穫したお米を直販しています。Webでは購入できないので、詳細は直接お電話にてご確認ください。
田中副代表「うちの米食べた人はほぼ間違いなくリピーターになるから」
公式:ファームビレッジタナカ
あー、お米食べたくなってきた!新米楽しみだなー!!
それではステキなカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。