家電量販店で一眼レフカメラを購入しようとすると、店員さんがやたらとカメラアクセサリーをおすすめしてきます。実際に必要かどうかわからず、ついつい要らないものまで買ってしまいがち。
今回はカメラを使い始める前にこれだけは絶対に買ったほうがいいというアイテムをご紹介します。
記録媒体(SDカード)
絶対に必要なのがSDカードです。
スマホやコンデジは内蔵のメモリに写真を保存することができますが、一眼レフカメラはSDカードがないと写真を保存することができません。
選ぶポイントは容量と書込速度の2点です。無線LAN搭載などのオプション機能が付いたものもありますが、値段も高いのであまりおすすめしません。
容量は16GB以上がおすすめ
容量は最低でも8GBと書かれているサイトも多いですが、16GB以上、できれば32GBのものをおすすめします。
一番画質のいい状態(RAW+JPEG)で保存した場合、写真1枚で約30MBになります。8GBのSDカードでは約250枚、16GBで約500枚、32GBなら約1000枚の画像が保存できます。
デジタル一眼レフカメラはフイルムカメラと違い、枚数を気にせずたくさん撮れるというメリットがあります。同じ被写体を何度も撮り直しが出来るので、気付けば1時間で100枚近く撮っているなんてこともよくあります。
1GB当たりの価格で比較すると、8GBのものは約91円/GB、16GBだと約66円/GB、32GBだと約56円/GBと16GB以上の方が圧倒的におトクです。予算内で出来るだけ大きな容量のSDカードを用意しましょう。
ちなみに私は最初16GBを購入しましたが、数日間データをPCに移せないという状況で容量が足りなくなったので、現在は32GBを愛用し、16GBのSDカードは予備で持ち歩いています。
転送速度はClass10
SDカードの転送速度は少しでも速いものがおすすめ。最低でもClass10と表記されたものを選びましょう。
Class10とはSDカードの転送速度を規格化したもの(SDスピードクラス)で、Class10ならば読み書き時の転送速度が最低でも10MB/秒となります。
現在は同じClass10でも30MB/秒以上、45MB/秒以上、90MB/秒以上とかなり高速な製品が出ています。私の体感ですが30MB/秒以上であれば、連写撮影を多用しない限り困ることはありません。
液晶保護フィルム
一眼レフカメラの背面には大きな液晶画面があります。
初期設定や撮影時の細かい設定など、液晶画面は頻繁に触ります。慣れてくるとファインダーを覗きながらボタンとダイヤル操作で設定できるようになりますが、慣れるまでは液晶画面で操作する方がわかりやすいです。
液晶画面が汚れたり、傷が付いてしまったりした後では保護フィルムを貼っても遅いです。カメラ購入時に一緒に購入しておきましょう。
一部のモデルはタッチパネル液晶を搭載していないようですが、ファインダーを覗く際に液晶画面に鼻が触れて皮脂で汚れることがあります。タッチパネル非対応モデルでもフィルムで保護することをおすすめします。
重要保護フィルムはカメラの型番ごとに販売されています。自分のカメラの型番を確認し同じものを購入しましょう。
レンズ保護フィルター
レンズは本体以上に傷に敏感です。
極端な話、本体に傷が付いても写真の写りには影響しませんが、レンズに傷が入れば写真にも傷が写りこんでしまいます。レンズ保護フィルターでレンズを傷から守ってあげましょう。
レンズ保護フィルターは付けない方がいい?
レンズ保護フィルターの装着には賛否両論あります。
レンズの外に1枚フィルターを付けることで写真に取り込める光が減る!裸眼で見た世界とメガネをかけて見た世界は違うだろ!なんていう声もあります。
フィルターを外して撮った写真と比較してみましたが、違いはまったくわかりませんでした。それほど神経質になることでもないと思います。
それよりもレンズを傷から守れるという安心感の方が大きいです。レンズについたほこりや汚れを取る際に表面を傷をつけてしまったとしても、フィルターならばレンズに比べて安く交換することができますからね。
レンズフィルターの種類
レンズフィルターで検索すると様々な種類のものが見つかります。保護が目的であればケンコーの「MCシリーズ」がおすすめ。偏光フィルター(PLフィルター)や減光フィルター(NDフィルター)といったものは目的が違うので最初は不要です。
レンズ保護フィルターはレンズ1本につき1枚必要になります。私が購入した「Canon EOS Kiss X7 ダブルズームキット」の場合、標準レンズと望遠レンズの2本がセットになっているので2枚ですね。必要枚数分購入しておきましょう。
重要レンズ保護フィルターはサイズがあります。「Canon EOS Kiss X7 ダブルズームキット」についているキットレンズは両方とも「58mm」です。サイズをよく確認してから購入してください。
レンズペン
レンズは非常に繊細です。指紋やほこりで汚れてしまうと、写真にもその汚れが写りこんでしまいます。
レンズ保護フィルターを付けていても、汚れは防げません。レンズを交換する際にうっかりガラス表面を触ってしまったなんていう経験は誰しも通る道です。
そこでレンズの表面を清掃するのにおすすめなのがレンズペンです。キャップを外してレンズをこするだけでレンズ表面が簡単にキレイになります。
重要レンズに保護フィルターを付ける場合はフィルター用のレンズペンがあります。先っちょが球面か平面かの違いがあります。
レンズクリーナーじゃダメなの?
本当に頑固な汚れは液体のレンズクリーナーを使って清掃する必要があります。
ただレンズクリーナーを使用すると慣れないうちは拭き跡が残ってしまうことが多いです。私が下手なだけかもしれませんが…。
あと何よりもめんどくさいです。これが一番の理由で私はレンズクリーナーは使っていません。
ブロワー
ブロワーはレンズや本体についたほこりを吹き飛ばすのに使います。
レンズペンでレンズ表面をこする前にほこりを吹き飛ばしてあげましょう。特に外で撮影すると知らず知らずのうちにレンズに砂ぼこりが付着します。そのままこするとレンズ表面に傷がついてしまうので、レンズペンの前にひと吹きするといい感じです。
ブロワーの選び方
実は私、ブロワー選びで一度失敗しています。
敗因は量販店で一番安い小さなブロワーを選んだこと。持ち運びに便利そうだし、小さくても何回か吹けば大丈夫だろうと思っていましたが、大失敗でした。
ブロワーは大きめのものがおすすめです。
私が使っているのはETSUMIのウルトラジャイアントブロワーです。ハクバのブロワーも風量は十分なんですが、押したあとの戻りがETSUMIの方が私好みでした。
サイズはMとLがありますが、M以上ならどちらでも大丈夫です。私は手が小さいのでMを使っていますが、手の大きな方はLの方が使いやすいかもしれません。
今回のまとめ
カメラバッグや収納ボックス、三脚など、揃えておきたいものはいっぱいありますが、今回はカメラを使い始めるときに買うべきアイテムに絞って紹介しました。
カメラ用アクセサリって量販店の場合はカメラと同時購入すると割引になることがあります。私がよく行くヨドバシ梅田だとカメラと同時購入で30%割引(2015年1月24日調査時)でした。
ネットで最安値を探すのもいいですが、量販店で同時購入した場合の価格も含めて検討することをおすすめします。
※単品で購入する場合はネットの方が断然お安いです。
それではよいカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。