久しぶりにレンズを購入しました。「SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM」という魚眼レンズです。
魚眼レンズは癖が強いので使いどころが難しく、何を撮っても「あー、魚眼ね」ってなってしまいそうな予感しかしません。
まだ2週間とちょっとしか触れていないし、この子の性能を引き出せていないのは否めないけど、今のところ「ものすごく楽しい!」ということは間違いありません。
今回はそんなめちゃくちゃ楽しいレンズをご紹介します。
「SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM」の特徴と使用感
インパクト大の写真が撮れる魚眼レンズ
冒頭でも書きましたが、「SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM」は魚眼レンズです。レンズ名にも「FISH EYE(フィッシュアイ)」と入っていますね。
魚眼レンズというのは言葉で説明すると難しいので、まずはこの写真を見てください。
中央が大きく膨らみ(※1)、周辺は180度に近いところまで写りこみます(※2)。極端に視野の広いレンズなんです。昔はやった「THE DOG」とか知りませんかね?あれがまさに魚眼レンズで撮った写真です。
魚眼レンズには大きく分けて「全周魚眼(円周魚眼)レンズ」と「対角線魚眼レンズ」の2種類があり、このレンズは対角線魚眼になります。
この辺の話も書き出すときりがないので、また今度書きます。魚眼レンズの説明とか種類とかそんな話で1記事余裕な文量になると思いますし。とにかく今は流しておいてください。
(※1)厳密には周辺が縮んでいるために相対的に中央が大きく見えています。
(※2)ニコン用は対角線で180度、Canon用は対角線で167度まで写ります。画角の違いはセンサーサイズの差によるものです。
保護フィルターが着けられない
魚眼レンズは前玉が写真のように出っ張っています。そのため保護フィルターを着けることができません。私は保護フィルターを着ける派なので、正直不安でしょうがないです。
だからといってどうにかなるわけでもないので、諦めてください。私は諦めてます。すいません、嘘です。
前玉の保護に関しては
- 気持ち程度についているフード(着脱不可)に託す
- 撮るとき以外はキャップを必ずはめておく
の2点でどうにかしましょう。
NDフィルターはゼラチンフィルターを使う
保護フィルターは使用できませんが、NDフィルターは使用することができます。
カメラに装着する側にフィルターホルダーがあり、ゼラチンフィルターという薄いフィルムタイプのフィルターを差し込んで使います。
通常の前玉に被せるタイプのフィルターとは違いレンズの着脱が必要なのでお手軽ではありませんが、使用できないわけではないので安心してください。
意外と重い
このレンズの重量は475g。APS-Cサイズのレンズとしてはかなり重い方だと思います。
ちなみに私が使っている「Canon EOS Kiss X7」の本体重量は370g。レンズの方が重いので、最初はちょっと戸惑いました。
私が持っているほかのレンズと比較しても明らかに重いです。
- EF-S 24mm F2.8 STM(単焦点・広角パンケーキレンズ):125g
- EF-S 60mm F2.8 マクロ USM(単焦点・中望遠マクロレンズ):335g
- EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM(標準ズームレンズ):205g
- EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II(望遠ズームレンズ):390g
レンズの構成上しょうがないことなんですけど、結構重いです。とはいえ、フルサイズのカメラ機材から比べればまだまだ軽い部類。そう思えば全然余裕ですよ。
焦点距離10mm(35mm換算:16mm)は超広く写る
焦点距離15mmの魚眼レンズと比較できればいいんですが、私は持っていないので試せません。ごめんなさい。
代わりに私が持っている24mmの単焦点レンズと比較してみますね。
全然違いますね。24mmが望遠レンズであるかのように感じます。
実際の感覚としては24mmが普通に見ている風景で10mmは目で見るよりもとんでもなく広く写るイメージ。
狭い室内でも広々と写せるのが面白いです。
開放F値2.8は星空撮影で大活躍
このレンズを購入した一番の理由は星空撮影のためです。天の川を画面いっぱいに入れて撮りたかったんやー!
F値2.8で撮影すれば赤道儀を使わなくても上の写真のような天の川を撮影することが可能です。
最短撮影距離は13.5cm。レンズ面から約2cmまで寄れる!
スペック上は最短撮影距離が13.5cmとかなり近い印象です。
でも魚眼レンズだと距離感がおかしくなって被写体に寄りすぎてぶつかることが多々あります。よく考えたら最短撮影距離が13.5cmってセンサーからの距離なので、レンズ面からだと約2cmぐらいまで寄れることになります。そりゃぶつかるよって話ですね。
ただ、そこまで寄ると子どもは余裕で手が届く距離だし、動く被写体が相手だとかなりピント合わせも難しくて、私はまだまだ使いこなせていません。魚眼難しいです。
「SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM」で撮った写真
今回のまとめ
魚眼は大きく歪んで写るので使いどころが難しいです。私はその癖をうまく活かした写真が撮れるようにがんばっている最中です。
- とにかく広く写る。余計なものまで写ってしまうことも。
- 少し絞り込むとかなり解像感がある気がする。
- 目で見ている世界とは異なる世界が写るのがこんなに楽しいとは思わなかった。
ちょっとお値段が張るのが難点ですけど、魚眼レンズはものすごく楽しいです。この楽しさをみんなにも知ってもらえたらなぁ。
それではステキなカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。