この世に生を受け早34年。ついにこの目でホタルを見ました。
生まれも育ちも北陸は福井県の私。同郷で生まれ育った妻に言わせれば「福井に住んでてホタル見たことないとかウソでしょ?」というレベルらしいですが、見たことないものはしょうがないです。
初めて見たホタルに感動して、今年だけで3箇所見に行っちゃいました。今回は私が見に行った3箇所の写真と失敗談をご紹介します。反面教師にするとホタル撮影のコツがわかるかも。
千里緑地(大阪府吹田市)
私が初めて見たホタルは千里緑地のヒメボタルです。スマホからだとわかりづらいですが、細かく写った黄色い点がすべてホタルの光です。
大阪でもホタルが見れるよーと聞いてヒョコヒョコ出かけていきました。
参考大阪でもヒメボタルが観れる☆儚い光に癒されよう | 人生楽しんだもん勝ち
ホタルに種類があるなんて知らず、ヒメボタルは光が弱く撮影が難しいと知ったのは帰ってきてからでした。
初めてのホタル撮影は失敗続き
三脚とカメラを持って現地に入って一番驚いたことというか最初の失敗は暗すぎてピントがあわせられないということ。
ピ、ピント合わせれない…。ヤバイ。
— あめたま (@ametama_l2l) 2015, 5月 23
周りで撮影している方に声をかけ、ピントの合わせ方やF値をどれぐらいにしてるかを教えてもらったのはいい思い出。
結果、なんとなく手探りで無望遠あたりにあわせ、ISO最大でシャッタースピードは数秒。テスト撮影を何度か繰り返して構図を決めました。
上の写真はISO800、F4.0、シャッタースピード30秒で撮った写真45枚を合成しています。実際にはもう少し撮ったんですが、蛍が写っていたのは45枚でした。
太閤苑(大阪府大阪市)
2回目の挑戦は大阪市内でホタルが見れるという太閤苑。大阪城公園のすぐ近くにある結婚式場の庭園内です。
ここではゲンジボタルやヘイケボタルが見れるということでかなり期待をして出かけました。
三脚使用不可という罠
結婚式場の庭園内ということ、ネット上で太閤苑で撮影したホタル写真が見つからないということ。
この2つから「もしかして三脚禁止?もしかして撮影も禁止かも…」という予感はしていました。予感はしていたものの、意外な穴場かも!という甘い期待を胸に行くだけ行ってみようと。
入り口で受付のお姉さんに確認するとまさかの撮影OK、三脚OK。
喜び勇んで庭園に入ったんですが、三脚を立てるスペースがほとんどありません。できる限り通行される方の邪魔にならないように配慮しながら三脚を立て、構図を決めていたら係員の男性に声をかけられました。
「すみません、三脚はご遠慮いただけますか。」
入り口で確認したことも伝えましたが、社内での伝達ミスとのことで三脚は撤収。三脚なしで撮るのは不可能と一度は諦めました。
ただせっかくだし…と、がんばったのが上の1枚。地面にカメラを置き、ピントは感覚で。30秒露光一発勝負です。案の定ピントはかなり甘いし、構図も決め切れていないけど、思い出に残る1枚になりました。
ほたるの里(兵庫県養父市)
そして先日。兵庫県は養父市の奥米地にあるほたるの里に行ってきました。
ついにゲンジボタル、ヘイケボタルが所狭しと飛び回る幻想的な風景を写真に収めることができました。
事前のセッティングがすべてを決める
養父市奥米地までは我が家から車で約2時間半。時間もお金もかかるだけに失敗は許されません。しっかりと勉強してから撮影に望みます。
かなり丁寧に書かれたホタルの撮り方の記事を読み、自分なりに理解したことは「ホタルの撮影は事前のセッティングがすべてを決める」ということ。
まず、日が落ちる前に現地に入り、構図を決めて三脚を立てます。この時点でほぼすべてが決まります。日が沈んで暗くなると改めて構図を決めなおすことはかなり難しいので慎重に。
また、ログカメラさんでは事前に背景を撮る際にしっかりと絞り込んで撮影することを推奨されていますが、私は手前の草をぼかすためにあえての開放で撮りました。個性だから!この辺は好みで大丈夫だと思います。
構図を決めて背景を撮影したら、あとは日が沈むのを待ち、ホタルが光り出すのを祈ります。ポツポツと光り始めたら何度かシャッターを切り、テスト撮影。構図を変えるならここがラストチャンスです。
テストを終えたらあとは連続撮影に切り替え、ただひたすら撮り続けます。ホタルがカメラの前を飛んでくれることを祈りながら、儚い光が宙を舞う景色に目を奪われてください。
最後の写真は背景1枚+自分の思い描いた光跡が写った写真23枚の合成です。撮影中に思い描いていたとおりの出来に大満足です。
今回のまとめ
ホタルの撮影は初心者にはかなり難易度が高いと感じました。今まで撮った被写体の中ではダントツです。初心者なりにコツをまとめておきます。
- 構図を決めるのは日が落ちる前。ピントを合わせたら最後まで動かさない覚悟で。
- レンズは出来るだけ明るいものを。F2.8以下がオススメ。
- 思ってるよりも冷えるので、上着を持っていくといいかも。
- 環境と周りの人に最大限配慮しましょう。カメラの前を人が通っても寛容な心を。
ホタル撮影は暗くなってから構図を変えることが難しいので、一発勝負に近いです。どんな画を撮りたいか、その仕上がりを考えて構図を決めることが大事なんだなぁと痛感しました。
それではステキなカメラライフを!あめたま(@ametama_l2l)でした。